仏事と神事に関する知識を学ぶ事ができます。
わかりやすく説明していますので、ぜひご活用下さいませ。
お仏壇の魂入れと魂ぬき
ご本尊をお受けした時は、菩提寺にお願いして魂入れをおつとめしていただきます。魂入れのことを【開眼供養】【おしょうね入れ】【おわたまし】という宗派もあります。ご本尊は美術観賞用ではありません。かならず開眼供養を行わなければなりません。
仏壇を新調した時も菩提寺の和尚さんに魂入れをお願いします。仏壇はご本尊やご先祖の位牌をお祀りするところですから、必ず魂入れをお願いしなければなりません。魂入れをお願いする時は、仏壇全体を清浄にするために薫香いたしましょう。
そしてお仏壇をおかざりし、和尚さんをお招きし魂入れの読経をお願いします。仏壇が古くなって修理に出すとか、ご本尊を修理する時は、魂ぬきをお願いします。
新婚家庭から仏壇を
嫁ぎいく息女、新家庭をもつ若い二人に、お仏壇を、二人の幸せを願って両親が贈物することがあります。まだそれほど一般化していませんが、核家族化がすすむにつれ、このような風習が生まれてきました。まことに美しい風習といえます。
仏壇を両家のどちらでもかまいませんが、よく宗派を話し合った上で、若い二人に贈ってやるということは、双方の信仰がよく理解でき、両家の関係が深まるにちがいありません。二人の生活の初めから、祈りの対象として仏壇があることはどれだけの心の支えになるでしょう。出産・病気・入園・卒園・入学など人生の節目節目にお仏壇に幸せを家族そろってお祈りしましょう。
ところで、新婚家庭ではどうしても家が狭く、色々と生活用品が中心となって、仏壇をおく場所がないという方もあります。そんなことはありません。仏壇には小さなものもあり、型や大小の問題ではなく、まずなによりも、仏壇をお祀りし、幸せを祈ることの方が大切なのです。やがて家を購入するとか、住居がだんだん大きく立派になるにしたがい、仏壇を買い替えたらよいでしょう。