仏事と神事に関する知識を学ぶ事ができます。
わかりやすく説明していますので、ぜひご活用下さいませ。
お仏壇と家庭教育
信仰の中心が仏壇ですから、家庭世活の中心としてふさわしい場所を選んでください。戦前は仏間をもつ家庭が多く、仏間に仏壇を安置し日常のおつとめをしました。戦後住宅の不足から、大都市では仏間のある家は少ないですが、その場合、礼拝にふさわしい場所に安置しましょう。
家庭の中心に仏壇があるかないかということは、家庭教育において大きなちがいが生まれます。いま親子の絶縁だとか様々な家庭教育におけるゆがみが社会問題になっています。その原因は、尊敬と感謝の心が失われてきたからです。人間は独りで存在するものではなく、ご先祖様から連綿として伝えられた生命であることを子供の時から肌で教えられなければなりません。それをおしつけがましく教えるのではなく、自然に仏壇とともに生活をおくることで教えられるのです。
家庭の中に、尊厳な墓所がなければなりません。床間がそうですし、仏壇がそうです。身も心も正して接しなければならない家庭の中の結界です。大いなるものを尊敬する心はこうした生活態度の中から生まれてきます。
いま、欧米の生活儀式が日本人の生活様式に多く取り入れられています。表面的に大きな影響を受けていますが、キリスト教徒である欧米の家庭では、宗教が生活論理の基本となり、子供たちも就寝前にかならずお祈りをします。このようなキリスト教徒の内面世活におおいに学ぶ必要があるのではないでしょうか。