仏事と神事に関する知識を学ぶ事ができます。
わかりやすく説明していますので、ぜひご活用下さいませ。
核家族化と菩提寺
戦後地方から大都市へ多くの人が集まり、その人達はいまこの大都市で定住しようとしています。ところが故郷を離れたこれらの多くの人達は、現在の家庭に仏壇ももたず、お参りする菩提寺もありません。故郷にかえれば本家にお仏壇もあり菩提寺もあるのでなんとなく疎遠になったというのが真実でしょう。
分家した場合も同じことがいえます。いま核家族化がすすんでいるだけに、こうした例は多いのではないでしょうか。お仏壇はご本尊をお祀りし、その仏様の浄土にお先祖が成仏されているのでうから、心の支えとしても、早く仏壇をもとめ、ご先祖の位牌をお祀りしましょう。お盆やお彼岸、また法事の時に本家でお参りすればよいというのではなく、日ごろから仏壇にお参りする心がけが大切です。
お仏壇をお祀りするにあたっては、菩提寺の和尚さんにお魂入れをお願いしなければなりません。故郷の菩提寺にすべてお願いできればよいのですが、遠方であればなにかにつけ利便が悪いこともあります。菩提寺とはお葬式や法事をしてもらうところだけではありません。もっとも大切なことは、身体の病気をお医者にみていただくように、心の悩みをぶっつけ、いろいろと相談にのっていただくようにつとめた方がよいと思います。
お寺とはなんとなく疎遠になりがちですが、実際にお参りしているうちに、心のやすらぎをえられるところであることがよく分かるはずです。